株の初心者におすすめ!銘柄の選び方を解説

老後2,000万円問題に端を発した老後不安などから、不動産投資で資産形成を目指す会社員が増えています。しかし深く考えずにはじめた結果、大きな損失を被るケースも見られます。本記事では、不動産投資で失敗する会社員に共通する5つの特徴を解説します。

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株式会社が発行している株式に投資する「株式投資」……メディアでも取り上げられることが多く、徐々に身近な存在となっています。しかし、3,821社の上場企業(日本取引所グループより※2022年6月8日時点)のなかから、いったいどのように銘柄を選べば良いかわからないという投資初心者も多いのではないでしょうか。そこで今回は、投資初心者向けに銘柄の選び方を解説します。

株の基礎知識

株の銘柄の選び方を解説する前に、まずは株の基礎知識について確認しましょう。

株は何株から買えるのか

株は、基本的に100株単位で購入します。しかし、株式累積投資や株式ミニ投資などを取り扱っている証券会社の口座を持っていれば、1株単位から購入することもできます。

もっとも、株式累積投資や株式ミニ投資は、投資できる銘柄が限られていることや、売買手数料が高額になりやすいことなどの注意点があります。

なお、株式累積投資とは毎月一定額ずつ同じ銘柄を購入する投資方法のことで、多くは1万円(上限100万円未満)から投資できます。

株はいくらから買えるのか

株は通常100株単位で購入する必要があるため、手数料などを考慮したうえで多くの銘柄から選択しようと考えた場合、「10万円」がひとつの目安とされています。ただ、株式累積投資であれば1万円、株式ミニ投資であれば100円から投資できます。

配当金とは

配当金とは、株式会社が利益の一部を株主に還元するお金です。株式を保有していると、その企業に利益が出た際、保有している株数に応じて配当金を受け取ることができます。

ただし、配当金の金額や支払われる回数、時期などは各企業によって異なります。また、配当金の支払いは義務ではないため、利益が出ていても配当金を支払わない企業もあります。

配当金を受け取るためには、権利確定日の時点で株主名簿に登録されていなければなりません。多くの企業では、権利確定日を会社の決算日と同じ日に設定しています。権利確定日の2営業日前(権利付最終売買日)に株を保有しておかなければ株主名簿に登録されないため、注意が必要です。

値上がり益(キャピタルゲイン)について

株式投資で得られる利益は、配当金だけではなく値上がり益(キャピタルゲイン)もあります。値上がり益とは、購入した株式の株価が、購入額よりも高くなったタイミングで売却して得る利益を指します。

株価は、その株式を購入したい人が売却したい人よりも多ければ上昇し、その株式を売却したい人が購入したい人よりも多ければ下落します。株式の需要と供給のバランスが変化する要因は複数ありますが、長期的に見ると企業の業績が需給にも大きな影響を与えます。また、新たに画期的な事業を発表した場合も、その企業への期待度の上昇とともに需要が高まり、株価が上昇しやすくなります。

株主優待について

株式投資では、「株主優待」という魅力があります。

株主優待とは、株式を購入してくれた投資家への感謝の気持ちとして、企業の商品やサービスを提供したり、クーポンを発行したりする制度です。株主優待を目的に株式投資する人も多いことから、近年は企業も株主優待に力を入れており、企業ごとに魅力的な株主優待を提供しています。

ただし、すべての上場企業が株主優待を実施しているわけではないため、株主優待を目的に投資する場合は、株主優待の有無を事前に確認することが必須です。

株式投資初心者におすすめの株の種類

株式投資では、企業の業績や財務状況、株価の推移などから、割安(バリュー)株、成長(グロース)株、低位株などと呼ぶことがあります。では、それぞれ具体的にどのような状態の株を指すのでしょうか。

割安(バリュー)株とは

割安株とは、企業が生みだしている利益や保有資産に対して、株価が低い状態にある銘柄のことです。その時点では企業の評価が株価に反映されていないため、割安株のうちに購入することで、適正に評価された際の株価上昇を期待できます。金融や商社、重工業など古くからの大企業に多くあります。

成長(グロース)株とは

成長株とは、売り上げや利益の伸び率が高く、将来成長性を背景に今後の株価上昇が期待できる銘柄のことです。その時点の株価は割高でも、それ以上に将来の成長が期待できる銘柄が成長株と呼ばれ、WEB・IT、半導体などのハイテク企業が多く該当します。

低位株とは

低位株とは、株価の水準が低い株のことです。業種などにより明確な定義はありませんが、1単元あたりの投資額が10万円未満の株式がひとつの目安といわれています。1単元は100株であるため、1株あたり1,000円未満の計算となります。

株式投資初心者におすすめの銘柄の選び方

株式投資は、期間や目的、タイミングによってさまざまな投資手法を用いて銘柄を選びます。そこで、株式投資初心者が参考にしやすい銘柄の選び方を詳しくご紹介します。

「身近な企業」に投資する

まずは、自分にとって身近な企業を選ぶ方法がおすすめです。身近な企業とは、いつも使っている商品を製造、販売している企業や、CMなどで見覚えのある企業などのことです。

身近な企業の株式を購入することにより、その企業を「株式投資」という形でサポートできます。

少額投資ができる銘柄を選ぶ

少額投資できる銘柄を選ぶこともおすすめです。なぜなら、少額投資であれば損失も最小限に抑えられるからです。また、同時に複数の銘柄に投資する分散投資も可能になるため、リスクを分散できる点も少額投資の魅力です。

100株単位で購入するよりも始めやすく、リスクを軽減できる少額投資は初心者におすすめです。

株主優待や配当金の内容で銘柄を選ぶ

株主優待の内容や配当金の有無で選ぶこともおすすめです。先述のとおり、株主優待や配当金の有無、内容はそれぞれの企業で異なります。そのため、株主優待の内容や配当金の利回りなどから、気になる銘柄に投資してみる方法もよいでしょう。

株のリスクについて

投資にリスクはつきものです。当然、株式投資も例外ではありません。株式投資の主なリスクは信用リスクや為替変動リスク、カントリーリスクなどです。それぞれのリスクの概要は以下のとおりです。

・信用リスク
購入した株式の企業が経営不振に陥り、債務不履行が起こるリスクのことです。万が一債務不履行が起こって倒産すると、株価が下落する可能性や投資元本が償還されない可能性があります。

・流動性リスク
たとえば企業の不祥事などによる上場廃止が原因で、売買が極端に少なくなることで取引が成立せず、「売りたいときに売れない」という事態に陥る可能性があります。

・為替変動リスク
外国株を購入した際に、為替相場の変動によって資産価値が変動するリスクのことです。為替も株価同様、需要と供給で変動します。なお、この需要とは株式を買いたい人、供給とは株式を売りたい人のことを指します。

・カントリーリスク
投資対象国や地域の資産価値が変動するリスクのことです。カントリーリスクは、主に災害や経済状況が要因です。国も経済危機に陥ることがあるため、企業のように倒産しないと思い込んで投資するのは危険です。

このように、株式投資には複数のリスクがあります。投資する際は、リスクを把握した上で慎重に銘柄を選びましょう。

まとめ

配当金や値上がり益、株主優待といった利益を目的に、株式会社が発行する株式を購入する株式投資。

株式投資には、銘柄のさまざまな選び方がありますが、初心者の場合は身近な企業や少額投資の可否、配当金や株主優待の内容から選ぶことがおすすめです。

株式投資のリスクを把握した上で、株式投資に挑戦しましょう。