目次
貯金をしたいと思ったらどうすればよいでしょうか。貯金のために効率よく、かつ効果的に節約するためにはコツがあります。それは固定費の見直しです。今回は、見直すべき固定費とはなにか、ポイントについて解説します。
見直すべき5つの固定費とは
見直すことで節約効果を得やすい固定費を5種類紹介します。
1.光熱費
光熱費とはおもに電気代とガス代ですが、これらは契約プランを見直すことで節約できます。電気代とガス代をセットで契約し、割引になるプランに変更することで、年間の光熱費を削減できます。
現在の自分の利用状況に合ったプランがなければ、電力会社やガス会社を切り替えることも考えてよいでしょう。
光熱費を削減する方法はほかにもあります。10年近く使用している家電があるなら買い換えてみるのもよいでしょう。最新モデルは省エネ構造になっているため、電気代を節約できます。買い換えには一時的に出費がかさみますが、省エネ家電を活用することで元が取れるといわれています。
2.通信費
通信費とはスマートフォンやインターネットの利用料金です。スマートフォンを大手キャリアと契約している場合、格安SIMや格安プランへの乗り換えを検討しましょう。格安SIMや格安プランであれば、月3,000円程度まで料金を抑えることが可能です。
インターネット回線には、モバイルWi-Fi、ホームルーター、光回線があります。自身の利用状況に適した回線を選びましょう。
おすすめの回線 | 利用状況 |
モバイルWi-Fi | 外出先でもネット回線をよく利用する |
ホームルーター | 自宅で利用することが多いが、引っ越しが多い場合や開通工事が面倒な場合 |
光回線 | 安定性の高い通信環境にしたい |
インターネット料金の見直しポイントは、スマートフォンとのセット割が適用できる回線にすることです。
しかし、セット割によってスマートフォン代を節約できるものの、インターネット料金が高いことで全体的な節約にならない場合もあります。スマートフォン代とネット料金は総合的に見なければいけません。
3.定額制サービスの利用料
定額制サービスとは、月額や年額で契約するサービスです。新聞や雑誌の定期購読やテレビの有料チャンネル契約などがあります。そのほか、音楽アプリや動画配信サービスなども豊富にあります。
雑誌を月に何冊も購読している方は、定額の読み放題サービスを利用することで、節約できます。
一方で、定額制サービスを契約していても、あまり利用していないこともあるでしょう。現在契約しているサービスをひとつずつ見直して、使っていないものはすぐに解約しましょう。
定額制サービスは1つひとつの料金は少額でも、積み重なると大きな額になります。多忙を理由に遠ざかっているジムや、興味が続かなくなった習い事の月謝なども見直しの対象です。
本当に必要なのかを判断基準にして、払う価値があるかを見極めましょう。
4.保険料
生命保険や損害保険などの保険料は毎月の固定費のひとつです。保険は万が一のときに備えるものですので、契約を解除してしまうのはおすすめできません。
しかし、加入している保険が複数ある場合、保障内容が重複することがあります。
必要以上の保障を付けていないか、見直してみましょう。
見直しをせず加入したままにしていると、保障内容と料金が見合っていない場合もあります。こまめに保険の契約内容を確認しプランを乗り換えることで、保障内容と保険料を適切にできます。
保険に加入することで安心を得られますが、あれもこれもと加入すると保険料が高額になり、固定費が肥大化します。自分のライフスタイル、ライフステージに合わせて、加入する保険の優先順位を明確にし、選ぶことも重要です。
5.車の維持費
車の維持費とは、自動車保険料、駐車場代、ガソリン代などが該当します。車を所有しているなら、これらの維持費がかかります。
自動車保険料
自動車保険の契約に余計な保障がついていないか確認しましょう。運転するのが自分だけなのに、配偶者や家族運転時などまでカバーする契約になっているなら変更が必要です。
この場合は運転者を本人限定にすることで、保険料は低く抑えることができます。
駐車場代
駐車場代も大きな固定費です。屋外の駐車場や舗装されていない駐車場は、比較的安く借りることができます。少しでも安い駐車場を探してみましょう。
ガソリン代
ガソリン代の節約は、セルフサービスを利用する、また支払いはクレジットカードにしてポイントを貯めるなどを心掛けたいものです。
その他の維持費
車自体を低燃費の車に買い替えることもひとつの方法です。さらに、車の維持費が家計を圧迫しているなら、マイカーを手放すことも検討すると良いでしょう。
公共交通機関が充実している地域では、生活に車が必須ではない場合も多いでしょう。運転の頻度が少ないなら、カーシェアリングの利用に切り替えることで維持費を大きく削減でき、節約につながります。
固定費を見直すときのポイント
固定費の見直しで節約するために、押さえておきたい2つのポイントを紹介します。
いくら節約したいか決める
節約を成功させるためには、節約する目標金額を設定することが重要です。いくら節約するか決めることで、どの費用をどのくらい節約すべきか判断しやすくなります。
貯金のための節約といって、あれもこれもと固定費を減らしていくと、かえって高くつく場合があります。
スマートフォン代を安くしようと格安スマートフォンに変えても、使い方によっては「余計に通信料がかかってしまった」ということも起こり得るためです。契約を見直す際には、乗り換え先の料金形態が自分の利用状況に合っているかを確認しましょう。
あくまで「ムダ」を省くようにする
固定費は一度見直すことで、自動的に継続して支出を削減できます。しかし、固定費の削減で効率よく節約できる反面、生活への影響も大きいです。
節約を重視しすぎると、生活レベルの低下につながります。息抜きにしていた趣味までやめてしまうと、かえってストレスを感じてしまいます。
ストレスのある節約は長続きしにくいため、無駄なものだけを削減し、無理のない範囲で取り組みましょう。
固定費を見直したら!次は変動費も節約
固定費の見直しができたら、変動費も見直してみましょう。変動費とは毎月の支出額が一定ではないものです。たとえば食費や交際費などがあります。変動費を見直すことでも節約できます。
変動費の中でも多くの割合を占めるのが食費です。食費の見直しとは、外食の回数を減らす、コンビニに寄る回数を減らす、毎日ペットボトルの飲料を買う代わりにマイボトルを持ち歩くなど多くの工夫ができます。
洋服はファストファッションを利用する、お金は週に一度だけ引き出すなど自分でルールをつくってみる方法もあります。
交際費は、お酒を飲みに行く回数を月に2回までにする、友人と飲みに行く代わりに昼間のカフェでお茶をする、自宅に招く、などの工夫で交友関係を保ちながら無駄遣いを省くことができます。
まとめ
固定費の見直しによって、不要な契約を止めたり、契約内容を変更したりすると月々の支出額を削減できます。固定費を削減できたら、その分を貯金に回しましょう。
節約の成功のためには、趣味など大切なものや本当に好きなものへの支出を削減しないようにすることも大切です。楽しみながら節約を続けて、無駄のない家計を作り上げていきましょう。