CLT子育て住宅 奈義町/岡山大学 プロジェクト

Nagicho PROJECT produced by 利回りくん

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Nagicho PROJECT

CLT子育て住宅 奈義町/岡山大学 プロジェクト

Nagicho PROJECT produced by 利回りくん

Nagicho
PROJECT

CLT子育て住宅 奈義町/岡山大学 プロジェクト

「Nagicho Project」は、全国的に高い出生率を誇る奈義町で進める子育て支援住宅の開発プロジェクトです。最先端のCLT(直交集成板)工法を採用し、地域の持続可能な発展を支えながら、子育て世帯に最適な住環境を提供します。このプロジェクトは、奈義町と産学官が連携し、未来を担う世代のための新しい住宅モデルを実現する取り組みです。

Area

奈義町について

奈義町は、少子高齢化が進む日本において、まさに「奇跡の町」と呼ばれています。山々に囲まれ、豊かな自然に恵まれたこの町は、米や黒大豆、そして町の象徴でもある里芋の生産地として古くから知られています。しかし、それ以上に注目されているのが、奈義町の圧倒的な出生率です。他の地域が人口減少に苦しむ中、奈義町では多くの家庭が3人以上の子供を育てており、その活気ある子育て環境は国内外からの関心を集めています。自然と共存し、豊かな暮らしを営む奈義町は、未来を見据えた地域創生のモデルケースとして注目を浴びています。

CLT

CLTについて

CLT(直交集成板)は、合板と集成材の利点を組み合わせた建材で、以下の特長があります。繊維方向が直交しているため変形しにくく、コンクリートに匹敵する強度を持ちます。また、高い断熱性、耐震性、遮音性、耐火性を兼ね備えており、コンクリートの養生期間が不要なため、短期間での施工が可能です。さらに、高強度のコンクリートパネルの約4分の1の重量で、建物全体を軽量化し、地震力の軽減に寄与します。
CLTは1990年代にオーストリアで開発され、ヨーロッパではマンションや商業施設の壁や床、構造体として広く使用されています。日本では2013年に日本農林規格(JAS)が制定され、2016年にはCLT関連の建築基準法告示が公布・施行され、国内でもその利用が進んでいます。

University

岡山大学について

中国地方の中核・特色ある研究大学として岡山大学では美しく豊かな国土と持続可能な社会づくりを目標と掲げています。
岡山大学では既存の工学部と環境理工学部を再編改組、「Society5.0 for SDGs 」の実践的教育を特色とする新生「工学部」を2021年4月に開設しています。建築分野ではカーボンニュートラル・脱炭素社会に貢献できる木による建築の新たな可能性の創造を目指しています。
本プロジェクトは地方の遊休資産、遊休農地を利活用することにより、次世代につながる魅力ある子育て住宅のプロトタイプ開発する、モデルケース1の計画です。これら住環境の構築を通じて、地方創成・少子化対策など様々な地域課題に取り組みます。

Architect

建築家について

建築設計を担当するのは隈研吾建築都市設計事務所でGINZA KABUKIZA、高輪ゲートウェイ駅、JPタワーKITTE、帝京大学小学校などを設計し、その後独立し川西敦史建築設計事務所を設立した川西敦史です。
本プロジェクトを通して汎用性の高い子育て世帯向け住宅モデルをCLT造によって構築し、その集合・離散によって、内外多様な濃度変化に富む住環境と集まりの場を創出します。奈義町の豊かな自然に溶け込む、この住宅群自体が近い世代の人々が集まる一つの集落のような風景をつくりだします。

PROJECT
Member

プロジェクトメンバー

株式会社シーラテクノロジーズ/株式会社シーラ/国立大学法人岡山大学/岡山県奈義町/川西敦史建築設計事務所/銘建工業株式会社